Barnshelf バーンシェルフ

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September 05, 2017

walter becker

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ウォルター・ベッカーが亡くなったそう。

少し前にヨウスケ先輩からベッカーがやっぱり凄いん
やで説を聞いて、なるほどと思った所だった。
これは何かのシラセだったのかもしれない。
ベッカーが在籍したバンド、スティーリー・ダン
とは高校生の頃から向き合ってはいるが、聞いて
いると気持ちが苦しくなってやーめたとなる時がある。
まだまだ真正面からは向かい合ってリスニングができ
ていない。結構音数は聴いているとは思うが、スティーリー・
ダンの音楽はヒマラヤ山脈のように大きいので自分には
まだまだ征服することができない。
スティーリー・ダンの事は中学生の頃に父親から教えて
もらった。僕が生まれた77年の12月9日にレコード屋
でその年の秋にリリースされたアルバム「エイジャ」を購入し、
そして病院に行き僕の顔を見たと言っていた。
エイジャからの初ムスコってやつだ。
ちなみに12月9日は女性バンド・ピンクサファイアの
ベーシストMIKI ISHIDAと誕生日が一緒。どうだ。
マニアックで切ないだろう。P.S. I LOVE YOUだ。
ハナシがそれてしまったが、父親にそんな事を言われると
スティーリー・ダンの事が気になって仕方がなかったが、
結局最初に買って聴いたのはベッカーの相方ドナルド・
フェイゲンの初ソロアルバム、ナイトフライ(82年)だった。
これは三田駅前にあった楽器店ヒラセに置いてあったので
買う事が出来た。残念ながらスティーリー・ダンは置いてなかった。
当時は高校1年位でどちらかというとマーカス・ミラーが
ベースで参加しているというのが購入動機としては
大きかったと思う。雑誌ADLIB定期購読のフュージョン
小僧だったからこれは仕方が無い。ナイトフライは大人っぽ
くてソウルを感じとても良かった。カセットテープに録音して
ウォークマンで楽しんだり、あと親の車でよく聞いていた。
スティーリー・ダンのアルバムは高校2年生だった94年に
ボックスセットが出るのを知り、そこで一気に聴いてやろう
と小遣いを前借りして手に入れた。
注文は当時父親が勤務していた小学校に出入りしていた
楽器屋さんにお願いした。この楽器屋さんからは結構
色々買わせてもらっていて、同じ94年にはアルジャロウ
のテンダネスというミュージックビデオも買った。
これも購入動機はマーカス・ミラーがメインだったが、
ジョー・サンプルやスティーブ・ガッド等の動く姿を
どうしても映像で見たかったからだった。変態高校生。
それでスティーリー・ダンのボックスセットを買った
高校生の自分はよっしゃ聞くでと1枚目から聴きはじ
めたが結構古くさいと感じてしまい、もひとつ調子が
出なかった。せっかく買ったのだからと頑張ってみたが
結局、エイジャとペグの2曲だけをアホみたいに聴いた
だけだった。大学生、20代後半、30代真ん中、
今の40手前と時代時代でSTEELYな波が来ては
ボックスセットを引っ張り出し、彼らの音楽と向かい
合っているつもりなのだが、先に書いたようにやっぱ
やーめたとなる事が多い。
ウォルター・ベッカーには申し訳ないが、僕が
スティーリー・ダンの本当の魅力に気付くのはまだ
まだ先だろう。
とりあえず今夜はCDをひっぱりだして、スティーリー・ダン
におけるベッカー効果に想いを馳せながらリスニング
してみよう。高校生から今まで聴く事に挑戦している音楽って
他には無いかもしれない。難解で素敵な音楽。
ベッカーさん、安らかに。押忍。