Barnshelf バーンシェルフ

Blog
September 08, 2017

かね将

bs12958.jpg

bs12959.jpg
年2回の東京出張。
どうしようかと迷っていたらベンリ師匠
から、どうする?連絡があって、えーい行くぞ
と決めた。アパレルの単体、合同、雑貨の単体、
合同、お洒落系合同展示会等も重なって9月の
頭は全国から沢山のバイヤー達が押し寄せている。
物って偉大だ。物に食べさせてもらっている自分
なのでやっぱり脚を運ばないといけないなと
フンドシをしめ直したが、いつもより1時間遅い
新幹線にして、いつものように新大阪の蕎麦屋で
卵焼き定食を食べて新幹線に乗った。
卵焼き定食を食べていると奥さんからメール。
なんと家にアオダイショウが居たそうで結構な
スネークパニックがあったとのことだった。
サイズは1mを超えていたそうで、しっぽが10cm
ほど切れて無かったそうだ。
アオダイショウが居たあたりは僕が早朝ウロウロ
して荷造りしていた場所でもあったので、もし
出会っていたらヘビが苦手な僕は気絶しただろう。
ヘビはじいちゃんがイヤイヤながら捕獲して
遠いところの田んぼに逃がしたそう。そしてひい
ばあは家の守が出たと喜んでいた。
しかしどこから入ったのだろう。恐らく猫のポッチが
外に出た時に、入ってこれるようにと扉をあけていて、
そこからニョロッと侵入したのだと思う。
そういえばここ数日、ポッチはヘビがいた2Fには
上がってこなかった。おヘビ様の気配を感じていた
のかもしれない。
展示会はいつものように日の出にある合同展示会を
さくっとやっつけて、国際展示場の巨大なやつを攻めた。
日の出の方では前職つながりのMさんが突如声をかけて
きて、あまりにびっくりして、ナイスなリアクションが
取れなかった。出会えて嬉しかったぜ。押忍。
巨大展示会は前回あたりから前半後半に別れたようで、
雑貨メーカーの数が減った感じ。1時間程経っても、
オレなーんもカタログ持ってないぜと唖然とした。
はぁとなって気持ちが全く乗らなかったので、
顔見知りのメーカーさんがあっても遠くからこっそり
チェックした。
ベンリ師匠とは五反田呑みの約束をしていたのだが、
そこに千葉の大多喜町でmitosaya大多喜薬草園蒸留所
をオープンさせるべく奮闘している江口さんも合流する
という情報が師匠から届いた。江口さんにお会いするの
は2年振り位かもしれないぜと嬉しくなって、そこから
頭の中は酒場の風景で一杯になった。
でも逆にスイッチが入った感じで、気持ち入れ直して
真剣に色々見てカタログを集めた。なんとか来た甲斐
があったかな?まで持っていった。
あと先にこっそりチェックをしたメーカーさんのブース
にも戻ってちゃんとご挨拶をした。
松野屋の松野さんのところではお茶を頂きながら
短時間だったが色々とお話をさせて頂いた。
さりげなく先に進むべき道を教えて下さっている。
いつもおっしゃる皆が見ていない物を探さないと
いけない事や開かれた店作りの事等。
今日、タイミングが合えばベンリ師匠と松野さんと
僕で一杯となっていたのだが、松野さんは先約が
あるそうで、残念ながら次回の楽しみとなった。
来春の展示会でぜひ一杯と言ってブースを後にした。
夕方、17時前に五反田のホテルにチェックイン。
師匠のカプセルホテルの近所だった。
江口さんが来るのは18時くらいだったので
シャワーを浴びた後に五反田を散歩。
小雨が降っていたが、お昼ご飯を抜いて歩き
倒した良い疲労感とこの先に楽しい宴が控えてい
たので、とても気分が良かった。出来れば小さな
古本屋があればなぁと調べてみたが、唯一あった
1軒は既に閉まっていた。
駅の高架を抜けたらブックオフの案内看板が
見えたので、大手にして古本欲を鎮めるかと
向かったが道を間違えてしまった。
戻ろうと思った時にぱっかーんと明るく光った
呑み屋さんが目に入った。
今夜ぜひここで呑みたいと思っていた「かね将」だった。
店の場所を調べる前に出会ったので、うっわぁ!
と声が出てしまった。見た瞬間ここは良い酒場だぜぇ
というのが一発で分かった。看板と提灯の赤、店内の
蛍光灯の白い光りと薄茶色の板壁の色、それから何と
いっても楽しそうなお客さん達。良いグルーヴの居酒屋
だというのをびりびり感じてキンタマしびれた。
もう、早く早くとなったのでベンリ師匠に連絡。
師匠は僕の少し後にホテルにチェックインして
フリータイムだったので、そのまま師匠と合流して
かね将で呑みながら江口さんを待つ事にした。
かね将は入口が2つあって、後ろ側から入って
しまったので、調理場が見えなくてちょっと残念
だったが、逆にしっぽりと呑めて良かった。
ベンリ師匠とは見て来た物のハナシ等で
ひとしきり盛り上がり、生中を1杯呑み終える
アタリで江口さんが爽やかに登場。
なんと千葉の大多喜町からバスで1時間半かけて
都内まで脚を運んで下さった。
「大丈夫なんすか?」と聞くと「太い支援者が現れた
と奥さんに言ってきたから大丈夫」と言った。
僕は音速で「お酒を定期購飲しますわ。」と返したら、
江口さんは楽し嬉しそうに「めんどくせぇなぁ」と言った。
2年振りだったがとりあえずツカミがOKだったので、
そこからはいつもの感じで色々なハナシに花が咲いて
とても楽しかった。クラウドファウンディングのこと、
蒸留機のこと、リアルな維持費の事等、興味深い
ハナシがたくさん。遠くから見ているとスムーズに
進んでいるように思うが、色々な事があるのだなと思った。
席はテーブルだったのだが他のお客さんと相席だった。
その一人の人のザルに入った氷を共有しながら
僕はハイボールを呑んだ。レモンハイ等をオ
ーダーすると
中身、割る為の瓶のソーダ、ザルに入った氷が出て来る
ような素敵なシステムなのだ。通常の1.8杯位の量が
有る感じで最高。呑みながら足りなくなった「中身」や
「ソーダ」を追加で注文していく。僕は中身の
ウイスキーを2杯おかわりした。
料理も美味しかった。牛すじとトマトの煮込み、
ハラミの串焼き、ガツ刺し等を食べた。
江口さんの最終バスが9時半だった。まだ少し時間が
あったので立ち飲みやさんにハシゴ酒。
1杯だけ呑むとバスの時間になった。ベンリ師匠と
江口さんのツーショットを見たのは10年振り位
だったので、最後に2人の姿を撮影した。
アップしている写真以外にも面白い顔をしたものもあるが、
それは僕のアイフォンの中にしまっておこう。
江口さんありがとうございました。
僕は3軒目に行きたかったが師匠がもうお腹一杯
だったので、そこでお開き。ホテルに戻るとせっかく
なのでの呑気が出て来てしまい、独りでホテルの近く
にあるもつやき「ばん」に。あの「ばん」の支店かしら?
瓶ビールとレバカツをサクッとやってホテルに戻った。
デザートは揚げ物。
bs12960.jpg
bs12961.jpg
翌日は10時に恵比寿へ。
TATAMIZEの展示会。八重畑さんにこんにちは。
新作のシャツの説明を聞いているとなんと
ウォールズの森さんが登場。びっくり。
そこからは2人で服の説明を聞いたのだが、
森さんは生地の事だったり、洋服の構造の事等を
八重畑さんと色々やりとりをされていて勉強になった。
プロの洋服屋さんだ。あと、服を見るのがとても楽し
そうだったので、好きを仕事にされている方だなぁ
と感じ入った。
新作のアイテムは、7月に当店に来られた際に僕が
八重畑さんにプレゼントしたある物の作用があった。
なんとなんと。それは完璧にTATAMIZE色になって
いて素敵だった。
当店は4回目の展示会だったのだが、ようやく
TATAMIZEの色がうっすらだが見えてきた感じがした。
パターン、素材の使い方、ディテール等が組み合わさ
って他には無い存在感がある。
あとはなんといっても力の抜き方が素敵だ。
トレンド云々のアパレルメーカーというのでは
なくて、洋服を愛しながら淡々と洋服を作る人
という印象。でも一見クールではあるがすごい熱量
を秘めているのだ。・・・なんて感じたけど、全然
ちがっていたらすんまそん。八重畑さん。
11時に恵比寿を後にして吉祥寺へ。
ギャラリーフェブで開催されている
「mitosaya 大多喜薬草園蒸留所からの/ための
ドローイング」を見に。
江口さんの奥さんである山本祐布子さんが絵を
描いている。ユウコさんの絵は23歳の時に
出会ってからファンだ。切り絵にやられてしまった。
水彩画が欲しくて、もう買ってしまおうかと
思ったのだが、さすがに奥さんにバレたら
ヤバいとなったので、店に電話して相談。
うーーーんと悩んでいたが、また次に機会が
あるわよと奥さんは言った。多分、実物を見て
いたら「買おうよ」と言ったと思う。
電話をしに外に出たついでにとりあえず近くに
あったラーメン屋に入ってつけ麺を食べた。
美味しかったのだが、具材にパンチがなかった。
あとチャーシューメンの大で1500円したの
でビビった。
ギャラリーに戻ると店の方があら?という
素敵な表情をされた後に笑顔でおかえりなさい
と言ってくださり、田舎者はとたんにこの
オシャレなギャラリーが好きになってしまった。
嬉しさを悟られないように、クールに「これ
を頂きます。」と指で鉛筆画のオリーブを指し示した。
それから山本さんの素敵な絵があしらわれた紅茶缶&紅茶
を奥さんのおみやげ用に買ってギャラリーを後にした。
昨夜、江口さんと呑んだんですなんて事が喉まで出たが、
一切言わないクール系のオレでいった。
吉祥寺から東京駅までは直通で楽チンだった。
14時ののぞみでサイナラ東京した。
陽ちゃんマノちゃん、家用のおみやげは
ホームの売店で購入した。
エキナカのあのゾーンは一杯有り過ぎて
選べないからホームで買うのがオレ流。
18時過ぎに店に到着。三田はムシムシして
あつくて鬱陶しかった。涼しくて爽やか
だったらやっぱり三田が良いなぁとなったのに。
1日天気が悪かったそうだが、お客さんが
沢山来られたそうだった。ありがとうございます。
色々と現金仕入もしてきましたので、届き次第
バーンとお店に出します。グングン。