Barnshelf バーンシェルフ

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November 02, 2023

thursday

木曜。ビートの聖地の本屋さんのバッグを購入。なんか急にね。なんやろ。ハットも見つけて買ったのだが小さかったのでこの間タクミくんにあげた。若い子がこれのハットかぶるのなんかいいよね。おじさんが持ったらそのまんまというか本気というか。でもビートは難しいからよくわかんないよな。小説も読み仕上げたことがないし、詩ももうひとつわからない。でもなんか格好良いというかね。永遠の憧れやね。いつまでも背伸びして付き合うかんじというか。バッグは2013年の60周年モデルなり。すごいよね。京都にあった三月書房は1950年に開店しているから、もし今でも営業していたら同じ位よね。三月さんもかっこ良かったな。

バッグは思っていたよりも生地がしっかりしていた。この生地は初めてや。日本では見ないような感じもする。口がまたマジックテープ留めという。これも初だ。それ以外はまぁ普通やね。でもビートの聖地の本屋のトートっていうからそれに煽られてなんかチェックのシャツと黒いコーデュロイパンツ、赤いニット帽、ビート関連の名前が冠されたnewの眼鏡を装備した。ニット帽はいつも浅くかぶるのだが、今日は深くかぶってなんか思慮深いテイストで。なかなか良い感じに仕上がったのだが、ふとパンツのロールアップのボリュームが気になってしまった。チノでやったみたいに切りっぱなしにしたら格好良いかも。ビート感ある!!となったので、じょきじょき切ったのだが、なんか小さなまっくろくろすけみたいなのがめちゃくちゃ出て来てしまった。びっくり。畝がね。しかもなんかちょっと触ったらずっと出てくる。でもそういうのも気にしないのがビートだと思うので忘れることにした。
ちなみにシャツもパンツもラルフやねん。ビートっぽくないね。松本家庭科室の松本さんからはコーデュロイはややこしいんですよもしあれなら処置しますよと嬉しい連絡もあった。ビート魂が壊れたらお願いするつもり。
そしてビートといえばビート関係の本を出版するトランジスタプレスの佐藤さんのことを唐突に思い出してしまった。当店には3回ほどいらっしゃっている。最初は開店して2、3年位かしら。東京から電車とバスで急にいらっしゃった。エネルギーがあって、軽やかで、すかーっとしていてそしてとてもチャーミングな女性。フランクで誰とでも友達になれる感じ。ビート関係の話はもちろん、雑貨のこととか、あと永井宏さんのことを聞いたり、自身は学食のおばちゃんをして生計をたてて、アジトみたいなカフェもしていると言っていた。色々と楽しく会話をさせていただいたのだが、なにかの拍子にあなたたちはビートよ!とぱっきりした口調と優しい眼でおっしゃった。続けてこういう場所でこんな事してる人はビートというようなこともおっしゃった。ビートの本をちゃんと読んでないけれどなぁとおもいながら何だかとても嬉しかったのを覚えている。
佐藤さんはどうしていらっしゃるかなと調べたら昨年逝去されていたことが分かった。心が固まってしまった。僕らは数回お会いしただけだが、心に中には佐藤さんの姿や交わした言葉、頂いた言葉が残っている。本棚から2017年にトランジスタプレスから出版されたギンズバーグがおしえてくれたことを取り出してパラパラやった。一番最後の佐藤さんの言葉に改めて強く感銘を受けた。ちょっと書き出すけれどお許しください。魂奮わせて歩んでいかねばね。良い魂もっている人は皆ビートや。お店をして佐藤さんにお会い出来て良かった。

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ビート文学がカウンターカルチャーの源泉となり、地球上を今も脈々と流れ続けているのは、ある特定のマニフェストのようなもので規定したりせず、お互いの生き方を尊重し励ましあっているからだと思います。ビートの原動力は、世界中の無名な人びとが日々の営みの中で描く夢、そして希望です。この本が、声は小さくても最高の魂の持ち主、今を生きるビートたちに届くことを願っています。