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February 20, 2017

小野セツロー展

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NEWS更新。
小野セツローさんの作品展を当店にて開催
いたしますのお知らせ。
お店を営んでいてセツローさんとご縁があるとは
思わなかった。
セツローさんの事は金沢Gloiniの森忠師匠に教えて
頂いたようなものだ。師匠が店長をしていた神戸栄町の
vivo,vabookstoreにラトルズの本が色々入荷していた頃。
雑貨業界に入る少し前。
ラトルズはコンピューター書の版元なのだが、当時作家モノ
の本が色々出ていて驚いた事を覚えている。
そういう編集者が居て、そしてそんな時流だったのだと思う。
セツローさんの本も勿論置いてあって、コーナーになって
いたように思う。当時はvivo,vaの近くの器屋さんでは
セツローさんの個展もされていたように思うが、残念ながら
それには足を運ばなかった。当時の僕にはまだ早かった。
当店にセツローさんが来られてから、その方がセツローさん
だと分かるまで3、4回位ご来店頂いたかもしれない。
一番最初は畦地梅太郎を知っていると言われていて、
「ほんまっすか!」と言ってしまった。高知からなんすね、
地元で、だからへぇ〜とお話するだけだった。
なので、2回目、3回目に来られた時は絵の好きなおじいちゃん
が来て下さったという感じだった。いつも来られるとゆっくり
じっくりとお店を回遊されて気になるものを手に取られていた。
お買い物もいつもして下さって、新しい物、古いもの、綺麗な
もの、変わったものと、選ばれるものが幅広くて、雑貨屋の当店
としてはそれがとてもとても嬉しかった。
セツローさんだと分かった時は奥さんとカウンターに居た時で、
「うわーまじっすかー!」と大声を出したのを覚えている。
それまでに買って下さったものだったり、ものを手に取られた
様子等が一気に頭に浮かんで、そうだったのかぁと思った。
洗練された器屋さんとか、骨董屋さんの世界の方という
イメージだったので当店のような雑貨店に正直来られるとは
思わなかったので本当にびっくりした。
それからハサミがお好きと聞いて、ブルガリアの羊毛用のハサミ
をセツローさん用にお探しして、それをご提案したらとても
喜ばれて、なんとそのハサミを絵にしてプレゼントして下さった
事もあった。とてもとても嬉しかった。
今回の作品展ではセツローさんが、当店で出会った物を描いた
新作素描と過去のスケッチ、土物、かんざしが並びます。
フライヤーのデザインはいつもの如くF君にお願いした。
撮影した写真を送って、イメージを伝えたらドンピシャで
仕上げてくれた。文字の選択、行間、バランス等、隙無くビシッ
と緊張感のある洗練されたものになって良かった。頼りになる。
あと、イギリスの壁紙職人が使った古いテーブルを見つけたので
作品展で使用する予定。道具がお好きなセツローさんにぴったり
かもしれない。素敵な展示になるよう当店も頑張ろう。