tuesday
火曜水曜休み。2連休の技を発動。今日はいよいよ山下達郎のコンサートなり。昨年初めて行ってとてつもなく感動してしまった。CDと一緒というかCDより良いという。あのメロディーはもちろん、伸びやかな歌声、ギター、軽妙なトーク、それからバックのメンバーの演奏力、舞台のセットも素晴らしい。
今年は7、8、9月とそれぞれ2回大阪公演があったのだが応募するも全て外れてしまった。ぐぬぬ。10月は関西公演は無く高松だったら行けるかなぁと思っていたがさすがに難しいので申し込みをしなかった。そして11月、姫路と神戸が関西ラストチャンスだった。両方申し込もうと思ったが、奥さんが「神戸!」と鶴の一声。達郎運パワーを一点集中だと神戸だけにすることに。するとなんとなんと運良く当選してしまった。嬉しマックス。
先週、チケットを引き取りにコンビニへ行った。行く前に奥さんへ冗談で2列目だったらどうする?なんてことを言ったのだが、レジで引き換えて薄目のまま車に乗り込み、えいやと見たらばなんと2列目と書いてあって、ふたりで大声をあげてしまった。そしてぷるぷる震えてしまった。即座に座席表をチェックしたらばなんと最前列だった。さらにぷるぷる増し。中央ゾーンのみ2列目で左右のゾーンは1列目が無いため2列目が最前列だった。僕らは一番右端とその隣だった。あまりの奇跡に嬉し過ぎたが、時間が経つと最前列の作法があるかもしれないと少し不安になってきてしまった。まぁ調べてみたらそんなのは無かったので、愉しんで思いきり盛り上がって達郎さんはじめメンバーの気分をあげようぜと奥さんと決意した。
午前中は用事諸々だった。銀行や買い物等。レッツダンスベイビーの時に必要なクラッカーを買いに100均へ2軒行くも中身無し音のみというものは売っていなかった。神戸で探すことにした。コンサートは17時半開場でかなり時間があったのだが気付いたら準備が完了してしまったので行くことにした。今日は冷え込んで寒かったので奥さんも僕もウール装備になったのだが似たような色目で面白かった。刺し色の靴下の赤もいっしょだったな。僕は達郎さんが好きそうなラルフのチェックシャツとセーター、2年寝かしたウールのスウェットパンツ型みたいなのをはいた。今までそんな型のパンツをはいた事がなかったのでぜんぜんしっくりこなかったのだが、えいやとはいて靴を合わせてみたら意外と良い感じで一瞬で好きになってしまった。裾がキュッとしているので靴が見えやすいというか。なんか新鮮で良かったね。靴はマウンテンブーツとスニーカーどちらもフィットしてまよったが、楽な方を選びVANSにした。完璧なる安全な運転をかまして神戸に到着したのは14時半。市営駐車場に行くと満車とな。初めてだぞ。達郎満車や。10分ほど待つと入れたので良かった。
とりあえず、久々に行きたかったセンター街の古本屋さんへ突撃。1年ぶりくらいかなぁ。前回、小村雪岱の画集を買いそびれたので奇跡的に残っていないかなぁと思ったが無かった。当たり前。雪岱の別の画集があったのだが大型本で予算が合わなかったので見送った。あと美術書のコーナーには初めて見る川西英の画集があってこれがとても素敵だった。アメリカ博覧会という本。中は見る事ができなかった。文学コーナーには野呂邦暢の本があったのでそれを購入した。箱付きの本で外に値札が貼ってあったので中を見ずにレジにもっていった。良い本買えたな。ベンリーズのスクエアショルダーとまったく同じサイズだった。鞄がパツパツになった。20年位前にはセンター街にもう1軒大きな古本屋があった。古本屋の店先には大体100円均一にのエサ箱が置いてあるものなのだが、そこは1000円、1500円、2000円のエサ箱と高単価だった。一度だけ1000円の箱で細江英公の抱擁を見つけた事があって大興奮した。あと店内では武田百合子の富士日記上下セットをレジ前の積まれた山の中から見つけたり、2階の美術書のコーナーでは澁澤龍彦の家の本やロシアの民芸本、恩地孝四郎の本の本を買ったこともあった。覚えているもんやね。キリッとした重厚な品揃えの超老舗の古本屋さんだった。
時間がまだまだあったので、センター街のドンキでクラッカーをゲットし、行ったことがない百貨店へ行ってみた。のだけれど、なんとももうどうしたらいいのかしらというかんじ。アパレルブランドも知らないのがあってわーってかんじ。百貨店にはいるってことは有名なのだろうけれど。なかなかの遅れ具合なり。
その後は今夜の会場の偵察。行ってみると入口には色んな案内看板があった。何名かのファンの方がポスターの前で撮影会をしていて良い感じだった。僕らも勿論撮影した。開場前にグッズの先行販売があるのがわかったのでその時間にまた来る事にした。時間があったのでさらに三宮付近をブラブラ。もう1軒古本屋さんがあったので突撃。六甲の口笛さんの支店やないか。さすがの品揃え。油断したら欲しい本がどんどん増えてくる感じ。宮脇綾子さんの本が悩んだのだが、コンサート前に重たいよなぁという頭になってしまったので断念。すんません。クウネルの創刊号もあった。武田百合子の記事のやつ。このあと、小腹が空いたのでさんプラザの鳥光に行くも時間外だった。どうしようとりあえずとトイレに行って外に出たら天井のスピーカーからフィフスアベニューバンドが流れて来てグッときてしまった。達郎のシュガーベイブが参考にしたバンドというか。良いやね。
さんプラザで飲食店をハシゴして時間を潰しそれからいよいよ会場へ。グッズ先行販売終了1分前。あわててレジに行って目に入ったものを伝えて購入した。パンフレット、キーホルダーだけで良いかとなったのだが、追加でタオルとエコバッグも買ってしまった。ギリセーフ。開場してからだと混むからなぁ。外に出ると、数時間前と同じようにポスターの前で撮影会が行われていた。僕らももう1発やるかと順番を待っていたら、ニット帽をかぶった青年がグッズ販売の列ですか?と聞いてきた。今終了したとこですよと伝えたら、忘れ物をして帰ってしまって云々、係の人に聞いてみますと聞きに行っていたのだが、残念ながら終了は終了で彼は入場待ちの列の方に向かった。仕方がないやね。奥さんとさくっとポスター前で撮影をして入場待ちの列に行くと先ほどの青年が前に居た。開場までの間、彼と少し会話をした。初めての山下達郎のコンサート、最後のキャンセル待ちでチケットをゲットしたこと、あとなんとうちのヨウちゃんと同じ中3だった。一気に距離が縮まった。圧倒的にこっちからの。受験生やんかとかテスト期間やないのとか諸々のハナシもでてしまった。学校生活のことも少し伺ったり。あとファースト達郎は?と聞いてみるとYOUTUBEで出会ったレイニーウォークとのことだった。めちゃ渋いやないか!とケンコバの感じで声が出てしまった。あと、クラッカーが余っていたので1つプレゼントするととても喜んでいた。ナイスクラッカー。
しばらくすると列が進み彼に続いて僕らも入場した。彼はグッズ売場の方へ。僕らは階上にあるロビーに向かった。ロビーではCDが販売されていたのだが、竹内まりやの推しが凄かった。今日買ったら直筆サイン付きなのだそう。暫く待っていたらレイニーウォークの彼がグッズをたくさん抱えエスカレータで上がってきた。僕らに気付くとやってきて買えましたと嬉しそうに報告してくれた。良い笑顔だった。続いてCD買ってきますと突撃していてまた可愛らしかった。戻ってきて何を買ったのか聞くとSONORITEだった。良いよね。おっちゃんのおすすめはライブ盤のIt’s a poppin timeやねんけど知ってる?と聞くと知りませんとのことだった。待っときなはれと僕はそのアルバムを買いにいき、おっちゃんからのプレゼントですと渡した。びっくりそしてとてもとても喜んでいた。息子と同じ年齢の中3のフレッシュな達郎ファンの方と出会えるなんてね。これもご縁だ。先輩からのプレゼントです。
会場のドアがオープンし入場案内が流れると、ではでは愉しみましょうねと彼に伝えて別れた。なんか良い出会いだったなぁ。来年も何処かの会場で出会いたいぜ。
最前列の山下達郎は最高中の最高。やっぱりスパークルがなぁ。舞台が暗い中ブザーが鳴り、達郎コーラスが流れ、メンバーが位置につき、神様登場。観客ひゃーひゃー。ギターを抱えて、あのカッティングが始まったと同時にスポットが当たり、観客ドカーン。水色のシャツを着た神様君臨。もうたまらない。スピーカーが近過ぎて耳がおかしくなりそうだったが、スパークルが終わる頃には慣れて良い感じだった。引き語りコーナーも良かったな。ペイパードール後半の各メンバーでソロをまわすところも良かった。メリーゴーランドも格好良過ぎたし、今日はなんだかも素敵だった。大まかには昨年と同じような流れだったが、まぁもう本当に素晴らしかった。本人も良い出来と言っていた。あと達郎3主義みたいなのを言っていて、本を書かない、テレビに出ない、アリーナでコンサートをしないと言っていた。でもその後、竹内まりやの宣伝をしていたのだが、大阪城ホールですると言っていた。妻はするんかーい。まぁまりやさんやもんな。しかし全身全霊で歌い演奏して本当に凄かった。あんな歌がうまい人、CDを超える方なかなか居ないんやないかしら。来年はデビュー50周年なので是が非でも行きたい。国宝です。山下達郎。あと昨年と引き続き、友人の早川さんもチケットをゲットしたのでこの時間を共有する事が出来た。終わってから感想を言い合うあの感じもよかったなぁ。