April 18, 2019
仙台
TATAMIZEの展示会で仙台へ。
前回は日帰りだったので今回は泊まりでリベンジ。
やっぱり仙台は近かった。車に乗って、神戸空港
まで45分ほど。そこから飛行機に乗ったと
思ったら1時間位で仙台上空だもんね。
TATAMIZEの八重畑さんに会う前には行ってみ
たかった萬葉堂という古本屋へ突撃した。
長町駅からバスに乗ってのんびりむかう動き。
知らない土地のバスに乗る楽しさよ。
一番前の席に座ったのだが、大きなガラス窓
から仙台郊外の景色が次から次へと流れて
いって良かった。遠くには雪を乗せた大きな山
が見えたのも素敵だった。
古本屋さんでは2時間程棚と格闘した。
転売目的のセドリ師目線ではなくて、マイブック
目線で背表紙を追った。
在庫10万冊といわれる通り沢山の本があった。
マンという言葉の付く古本屋は巨大な店が多くて、
岡山の万歩書店や三重のMANYO書店なんか
今まで攻めた事がある。MANYOはなくなって
しまったっけな。神戸にもあったのよね。
先の2店よりかは在庫は少ないのだが、
とても綺麗に整理されていて、店内の空気も
淀んでいなくて、BGMも良い感じの洋楽が
流れていて素敵なお店だった。女性オーナーの
お店だそうなのだが、スタッフさんも女性
ばかりでそういう所がお店に現れていた。
高くても買うよのオレだったがそういう本に
出会えず、1時間程両手フリーだった。
気分を変えて新書だと新書を漁った。
棚の下の方にならぶ平凡社カラー新書
でメキシコ民芸の旅をはじめて見つけて興奮。
新書コーナーを漁るこのマニアックな感じは
良いよね。この1冊でもうOKとあいなった。
調子に乗って岩波ジュニア新書の長新太を
探したが無かった。持って帰れない位本と
出会ってしまったらどうしようかと思ったが
そうはいかなかった。
また赤いバスに乗って長町まで戻った。
仙台駅についてからは前回、八重畑さんに
ご案内頂いた光原社とジェラートのブリオを
まわって秋のオレの初仙台をなぞった。
ブリオの近くには老舗っぽい牛タン屋さんが
地下にあったので、昼ご飯はそこにした。
光原社では平山元康さんの器がメインコーナー
にあったので、はじめて出会いましたぞ!と興奮。
平山さんは当店のお客様でもあるのだ。
三田の隣町、篠山メイドの器を仙台で買うこの
楽しさ。平山さんはTATAMIZEのマウンテンハット
をかぶって下さっているので、仙台の地で
色々リンクして嬉しかった。光原社の方にも
自分が雑貨屋をしている事や平山さんが仙台
生まれの山帽子をかぶられている事を伝えた。
お店の方はとても柔らかくてハナシ上手
で面白かった。途中で少し自虐的な感じに
なられていたので、「有名店ですやん!」と
ツッコミを入れて、関西の風を吹かしておいた。
14時過ぎに中村ビルへ。
やぁやぁやぁ、八重畑さん。また来ちゃいました。
司と宰だぜ。ツカサという名前をお互い背負って
41年。僕は雑貨、彼は洋服をつかさどっているんだ。
事務所では2時間程、色々な会話をして洋服を
見せて頂いた。
オレたちはシャイボーイズなので、最初はなんだか
もじもじしてしまったが、馴染んでからはあっと
いう間に時間が過ぎていった。家族の事だったり、
同じ年齢の悩みというか、最近感じだしていた事
なんかもハナシができて良かった。前日来られていた
同い年バイヤーさんも僕と同じ事を言っていた
そうでびっくりだった。まじかよー。
でもなんだか少し楽になったよう。昭和52年
チーム頑張りましょう。
17時頃から呑みに繰り出した。
いよいよツカサズナイトin仙台がはじまった。
途中で骨董屋を2軒覗いた。1軒目は店主の圧が
凄過ぎて、ついそれに押されて布を購入。
気になった布だったので良かったんだ。
2軒目では素敵な棍棒を入手。こんなサイズの
なかなか無いんだ。あってもめっちゃ高いんだ。
呑みに出た先でまさか棍棒を手に入れると
思わなかった。このあとずっと僕と八重畑さんと
棍棒は一緒だった。
1軒目は餃子屋さん。アップルという名前。
営業して35年の老舗。餃子の真ん真ん中にある
ような、軽くて食べやすくて瓶ビールとぴったり
の餃子。アジが濃くて旨い!みたいなものじゃ
なくて毎日食べたくなるような控えめだけれど、
ずっと傍にいてくれる餃子ってかんじ。
2人でニュース番組を見ながら、悪そうな顔した
やつだなぁとか言いながら食べて呑んだ。
2軒目はニコルというお店へ。
美味しい物を提供したいという真摯な気持ち
に溢れた素敵なお店だった。メニューだったり
お酒の説明をマスターがして下さったのだが、
愛と熱と楽しさがあって最高だった。
メニューも地物の魚を中心に色々あった。
ポテサラ、アジフライ、いぶりがっこ、カ
ツオ、
ツオ、
ホヤを頂いたが、どれも最高に美味しかった。
ポテサラはカレー風味で中に色々具が入っていたし、
アジフライはレアに揚げたものと火が通った
ものの2種、がっこはがっこらしいがっこで、
カツオは刺身じゃなくて和え物になっていた
のだが、カツオ独特の香りと花山椒の香りが
マッチしていた。はじめて食べたホヤは
甘み苦み香りが複合して迫ってきて美味しかった。
果物っぽかった。
カウンターの上には柳原良平の船の本が5冊
揃えて置いてあって、その隣りには吉田健一の
酒の本が並んでいた。座る時にすぐ眼に入って、
この時点で最高の店というのは密かに感じて
たまらんとなっていた。最後、マスターは
外にまで出て来て見送って下さった。
お店も洒落ていて最高だった。こんなお店は
他にないんやないの。週1で通いたいな。
あ、お箸の袋も素敵だった。記念に持って
帰ればよかったなぁ。
3軒目は焼き鳥屋さん。五泉という名前。
実は歩いていて気になった外見のお店だった。
おまかせの串と焼酎なんか呑んだ。
八重畑さんはホッピーを美味しそうに3杯
位飲んでいた。良い顔していたなぁ。
右となりは羽振りの良さそうなオジさん、
左はアフターか出勤前の女の子と2人で
来たカップル。その間に雑貨屋と洋服メイカー
が並んだ。右のオジさん達は調子が良くて
もの凄く楽しそうだった。
一報左のカップルはもひとつ盛り上がって
いなかった。おねえちゃんをゲットしたく
ないのだろうか。若者のエロ元気さを感じ
たかったな。ま、アフターって勝手に決め
つけているけれど。
ラストは肉そば。肉そばの前に肉豆腐を
食べて、それから肉そば。酒飲みらしい動き。
初肉そばは歯ごたえのある香り高い蕎麦と
冷たい鶏ガラスープみたいなのが合って、
〆にぴったりだった。美味しかった。
酒と料理が美味しくて、会話の花も咲き
まくってとてもとても楽しかったなぁ。
八重畑宰を大好きになってもうたね。
シャンブレーシャツがかぶっていたのも
楽しかったな。着ている服や持つものが
重なる人って、ある種の感覚がつながって
いるのだろう。可視化していたんだ。
服とか物が重なる人は好きな人ばっかりだ。
翌朝、ホテルでは5時に起床。
じゃらんのサイトの口コミで書いてあった
他の人のいびきが聞こえるというのが、
ほんまに聞こえてきて面白かった。
「あ”ーーあ”ー」みたいな変わったいびきで
また面白かった。
9時過ぎの飛行機だったので、7時頃に
ホテルを出た。仙台駅までむかう道すがら
奥さんから子供達の朝ご飯の写メがあった。
いつもの朝の風景。こちらは駅に向かっているぜ
と商店街の風景を送り返して、今朝はペリーヌ
見れねぇなぁと思いながら急ぎ足で駅を目指した。