November 29, 2017
山親爺
水曜。店休日。
久方ぶりに独りの時間が与えられたので
神戸の春日野道にあるそばきり山親爺へ。
数日前から行こうと計画していたのだが、
昨日なんと山親爺の山口さん夫妻がお店に
来られた。一度酒席を共にしたらば、もう兄妹
といった感じで和気あいあい。もちろん先日の
新開地呑みに話も。僕は赤面マックスになった
のはいうまでもない。そして音速で同席したYさん
に謝罪メールを発射した。
山口さんは僕らもお酒でやらかしますが、
あそこまでベロンベロンになった人を見たのは
近年稀でしたわーと笑いながらおっしゃった。
山口さんとは今度は三田で呑みましょうと約束し、
明日開店と同時に突撃しますと伝えた。
店には同じ時間帯、岡山の弟ユウジ君夫妻が
きていた。神戸に泊まるというのを聞いたので
じゃあ水曜は山親爺に一緒にいきましょうかと
約束した。ユウジ君には岡山土産で白十字の
ワッフルを頂いたのだが、これが絶品だった。
懐かしい厚みがあってソフトでしっとりとした
ワッフル。服とか音楽の趣味も合うが、甘いもの
の趣味もぴったり。ありがとうございました。
さて、山親爺。
蕎麦の前にお酒を呑みたかったので、電車で向かった。
駅から山側の商店街を抜け、10分程。坂が思った
よりもきつかったので息が切れてしまった。
商店街には気になる寿司屋やトンカツ屋、鮮魚店、
パン屋などの個人商店がいくつかあった。
楽しそうな街感があった。
店の前でユウジ君達と合流。丁度、山親爺の奥様が
店の扉を開けたところだった。続けてご主人が
出てこられたのでご挨拶をした。
店内はとても暖かく、白い壁と道に面した大きな
ガラス戸からは明るい光りが入っていた。
BGMは無く、壁にかけられたボンボン時計が
淡々とリズムを刻んでいた。静かだけれど柔らかな空気
が店内に漂っていた。
中瓶、おあて3種、とりわさ、肝煮、それから
蕎麦は手挽き2枚を鴨汁でオーダーした。
突き出しが豆の煮物だったのだが、とても
美味しくて、豆を口にいれて「あぁ〜」、
ビールを呑んで「くぅ〜」と唸った。
肴はどれも美味しくて、丁寧で繊細で愛情が
込められているの感じた。お酒も焼酎の
蕎麦湯割り、日本酒と進んだ。
蕎麦湯割りが初めてだったのだが、まったり感と
甘みがあって、甘酒のような感じでとてつもなく
美味しかった。なんだこれ新しい飲み物に出会ったぞ
と感動してしまった。お酒は銘柄を忘れてしまったのだが、
一番のおすすめを片口で頂いた。猪口を10種類位の中から
選ぶがこれまた楽しかったのだが、僕は黄土色の魚の絵が
はいったカワイイやつを選んだ。それは湯町窯のものだった
のだが、片口も同じ湯町窯のものだった。
1時間程、ゆったりと酒と肴を愉しんだら頃合いを見計らった
ようにお蕎麦がやってきた。角が立った細い蕎麦はきゅっと
冷水でしめられていた。塩で食べると蕎麦の香りと甘みが
ひろがりウマいの一言。鴨汁もとても美味しかった。
喉の奥に旨味がひっかかるあの感じ。
あと、サービスで太い蕎麦も頂いてしまった。うどんみたい
なやつ。これはわさび醤油で食べた。蕎麦の刺身って
感じで、より香りと味を愉しめて美味しかった。
目の前のユウジ君は酒が呑めないのが辛そうだった。
すんませんねぇ。ちなみにユウジ君達は昨夜チョンジュで
たらふく食べて呑んだそう。韓国焼肉。長いこと行って
ないなぁ。
結局山親爺には1時間半も滞在して、素敵な昼酒昼蕎麦
の時間を愉しませて頂いた。神戸という街にとてもよく
似合った素敵なお蕎麦屋さんだった。今度は奥さんと一緒
に来よう。山口さん、奥様、ありがとうございました。
蕎麦の後はユウジ君達と近くの古着屋さんへ寄った。
それからなんと三田まで車で送って頂いてしまった。
ありがとうございます。弟よ。ああ。
家に着くと、丁度、奥さんとヨウちゃんが学校から
帰ってきた所だった。僕とヨウちゃんとユウジ君で
記念撮影をした。ヨウちゃんはユウジ君の事をパパに
似ていると言った。ユウジ君も自分の小学生の時と
ヨウちゃんが似ていたのでびっくりしていた。
皆、似てますの。