・May 10, 2012『イヴへの頌』

mb03.jpg出版社:詩学社 編者:清岡卓行 1971年

愛をテーマにした、詩人の肉筆アンソロジー。西脇順三郎、金子光晴、谷川俊太郎、田村隆一など75人の詩を集めたもの。表紙は金子国義。

詩に関しては、まだその本当の魅力を分かってはいないのだが、詩人の随筆はとても好きで、少しだけ本棚に並んでいる。西脇順三郎、天野忠、田村隆一、谷川俊太郎、蜂飼耳などなど。詩人が紡ぐ日常は、淡々としながらも生に対してまっすぐというか、何もかも見据えた眼というのか、ひとつひとつの言葉に感動させられる。見えなかったものが見えるようになるような、そんな感覚。

本書では、京都の詩人・天野忠の「好日」というのがとても良かった。しみじみと温かい気持ちになった。京都の岡崎にある動物園へ夫婦で行った、何気ない一日が見開き1ページに収められている。コロコロという表現、ライオンの交接、夫婦の会話。それから、天野さんの文字の形。すべてが愛に包まれている。


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